これから不動産を売却しようとしている方にとって、売却を依頼する不動産会社は「大手と中小の不動産会社ならどちらが良いのだろうか?」と迷われている方も多いのではないでしょうか。
大手と中小、どちらにもメリットとデメリットが存在し、一方が必ず良いとは言い切れません。ということで不動産売却における大手と中小の違いや、選ぶ際の手順、不動産の条件別にどちらが適しているか判断するポイントなどを解説します。この記事をお読みいただき不動産会社選びの参考にして頂ければと思います。
中小不動産業者のメリット
①地域の細かな情報が豊富
中小不動産業者は独自のネットワークを築き上げています。大手が持っていないような顧客情報を握っていることもあり、特にクセのある物件(郊外物件や狭小地といった買手の見つけにくい物件など)を売却する場合は、大手企業よりも地元密着の中小不動産業者に依頼したほうがスムーズに売れる場合があります。
②熱心な売却活動が期待できる
地元地域の物件を対象とする地域密着企業は、売却活動にも熱心なケースが多いと言えます。特に長年続いている地元の不動産屋は、それだけ顧客の信頼を勝ち取ってきた証拠でもあるので、顧客目線に立った熱心な取り組みが期待できます。
中小不動産業者のデメリット
中小不動産業者は、不動産売却で得意分野と苦手分野がはっきりとわかれているのが特徴です。ブランド力やプロモーション量でどうしても大手企業に劣ります。そのため地元企業に大手以上の物件販売力を求めるのは難しい場合もあります。
取り扱うジャンルは大手よりも限られます。自分の売りたい不動産物件がジャンルによって、それが得意な地元の不動産業者に任せるか判断すると良いでしょう。
大手と中小どちらの不動産会社を選べばいいか?
大手が得意としていない物件でも、中小の不動産仲介会社が得意としている場合があります。中小の不動産会社を選んだ方がいいケースは以下の通りです。
売却したい物件が郊外や田舎にある
駅や周辺施設が遠いなど、郊外や田舎の物件は中小の不動産仲介会社へ売却依頼するのがおすすめです。地域に精通した中小不動産仲介会社ならば、独自の人脈で買主様候補を見つけてもらえる可能性があります。
売却したい物件の築年数が古い
築年数が10年以上などの古い物件を売却する際は、中小の不動産仲介会社を選ぶことで売主様の希望を取り入れやすくなります。築年数が経過すると価値が低下し利益は低下しがちです。大手では利益を重視した不動産取引が優先されやすい場合もあるので、築年数が古い物件は二の次となることもあるでしょう。築年数によっては中小の不動産仲介会社への依頼を検討してみるのも一手です。
売りたい物件と相性の良い不動産仲介会社について下記表から検討してみてください。
条件 | 相性の良い不動産仲介会社 |
新興住宅地の物件を売りたい | 大手不動産仲介会社 |
立地条件が良い | 大手不動産仲介会社 |
人気の設備が多い | 大手不動産仲介会社 |
早く売りたい | 大手不動産仲介会社 |
郊外や田舎の物件を売りたい | 中小の不動産仲介会社 |
築年数の古い物件を売りたい | 中小の不動産仲介会社 |
仲介してもらう不動産業者も様々なタイプがあります。大手と中小のどちらを選ぶかはそれぞれにメリット・デメリットがあるので、売却方針や物件の特徴、立地などに合わせて選択しましょう。
査定依頼のよくあるQ&A
Q:売却時期が決まっていなくても査定依頼が可能か
A:可能です。査定結果を知ってから売却時期を検討することもできます。
Q:住宅ローンの残債があっても査定依頼が可能か
A:可能です。査定結果をもとに住宅ローンの返済計画や売却計画を検討しましょう。
Q:不動産の査定依頼に費用は発生しないのか
A:一括査定依頼、直接依頼ともに、一般的に査定(訪問査定・簡易査定)に費用はかかりません。
Q:依頼した査定依頼のキャンセルは可能か
A:問い合わせによりキャンセルできる場合があります。
Q:家族に知られずに査定が可能か
A:あらかじめ希望の日時を伝えることで、査定結果の連絡日を調整できる場合があります。また、簡易査定ならば自宅への訪問なしで査定が可能です。
Q:査定結果をすぐに知ることはできるか
A:簡易査定と訪問査定、いずれかを選ぶかによって変わります。簡易査定の場合、査定結果が出るまでには1~2日の時間がかかります。訪問査定の場合は1週間間ほど見ておきましょう。
Q:査定依頼を申し込んだことが第三者に知られないか
A:通常、査定依頼の申し込み状況や入力内容が外部に漏れることはありません。
※不動産仲介会社により査定依頼時のガイドラインは異なります。詳細な情報については査定を依頼する不動産仲介会社へご確認ください。
不動産売却の成否は不動産仲介会社選びがカギとなります。
それぞれの特徴を押さえ、あなたの条件にあった不動産仲介会社を選びましょう。不動産売却はパートナーとなる不動産仲介会社選びが非常に大切です。メリット・デメリットをよく比較して、自分に最適な不動産仲介会社を見極めましょう。